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2025年の振り返りと2026年への想い

みなさんこんにちは。
池田です。

2025年もあと4日となりました。
みなさんにとって2025年はどんな年でしたか?そして2026年はどんな年になりそうでうすか?

今回は私の2025年の活動の振り返りと、2026年に向けた想いを書いてみることにします。
少し長くなるかもですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

2025年の活動

今年は4年間所属した国立スポーツ科学センター(JISS)を退職しS&C指導の現場からも離れ、S&C指導者の現場での意思決定を手助けしていこう、とオンラインセミナー開催や動画コンテンツ制作といった活動を始めました。

ただ実際は、春〜夏あたりまではいくつかのセミナーに登壇する以外はこれといった活動はせず、放電と充電の期間を過ごしておりました。そしてようやく9月に入ってから活動を再開した、という感じです。

その間の活動内容は以下の通りです。

オンラインセミナー・勉強会

動画コンテンツ

対面セミナー・講義

  • 5/24:NSCA南関東ADセミナー
    「フォースプレートを用いたアスリートの神経-筋機能の測定評価」
  • 6/19:日体大KIKULAB(菊池研究室)臨時講義
    「S&Cコーチの役割と資質」
  • 7/10:JATI関東支部ワークショップ
    「科学的知見と測定データをトレーニング指導に落とし込むための科学リテラシー」
  • 12/1:立正大データサイエンス学部永田准教授講義「トレーニング科学」臨時講師
    「アスリートをサポートする”トレーナー”の専門性/スポーツ科学の現状」

2025年の気付きと2026年への想い

いずれも学ぶ姿勢にあふれた方々にご参加いただくことができ、大変ありがたく思っています。
ご参加いただいた皆さま、あらためましてありがとうございました。

登壇準備では、手持ちの科学論文や資料のほか、論文検索サイトやスポーツ科学系Webサイト、SNSなどから追加で情報収集し、生成AIも活用しながら作業をすすめました。

そこで気づいたことがあります。
それは、正しいものからそうでないものまでとにかく情報に溢れていて、
多くの人がそこから「正解」や「やり方」を教わろうとしている、ということでした。

余談ですが、溢れている情報の中にはこんなものもたくさん。
・科学的に正しい(と思われる)知見なんだけど、現場のリアルや文脈とは乖離している
・経験的にうまくいっているやり方なんだけど、裏付けや再現性に乏しい
・そもそも科学的にも現場的にも信憑性のない誤情報や、ただの”映え・バズ狙いの動画”

もともと以前から情報発信をしていましたが、ずっと変わらずに持っていた思考がありまして。
それは、「メソッドやツールを探し続けるのではなく、まずは何をどうすれば良いかを考える」というものです。つまり、手段よりもまず自らの目的を問うこと。実践するにはそこに明確な意図があるべき。ということです。

私の発信する情報を目にされてお気付きの方もいらっしゃるかもですが、私のセミナーや動画コンテンツには「ハウツー」の要素があまりなく、その代わりに「すでにある知見や方法論、事例を自分の現場に活かすためにどう考えるべきか」という思考の枠組みの要素が強いです。だから映えませんしバズりもしません。ぱっと見、何の情報なのか?見る価値あるのか?がわかりづらいかも知れません。セミナーや動画から「これをやれば良いという正解みたいなもの」や「話題のトレーニングメソッドのやり方」を教わりたい方にはハマっていないんだろうなと自覚しています。

でもそれでいいんです。
今年の活動を始めたばかりの頃は、自分も「科学的根拠に基づいたトレーニング方法」や「ハウツー」を取り扱った方がいいのかな、と迷いがありましたが、今はそうではなく「それらを実践するためにどう考え、どう意思決定していくか」を一緒に考えていく伴走者でありたいな、と思い至っています。

2026年にやろうと思っていること

そんな私ですが、2026年から次のようなことを新たにやっていきたいと考えています。

オンラインゼミ

  • オンラインセミナーよりもカジュアルな勉強会
  • S&Cコーチや、S&C指導に関っている/関心がある、という他分野のスポーツ医科学専門職の方々と情報共有・意見交換・交流を行う場
  • 月イチの定期開催が目標

個別メンターシップ

  • 1 om 1のオンライン面談
  • S&C指導や現場での困りごとについてお聞きし改善に向けたアドバイスを提供する機会
  • 「答え」ではなく「思考」や「マインドセット」を形成するお手伝い

オンラインサロン開設

  • S&Cコーチだけでなく、アスレティックトレーナー、理学療法士、治療家、研究者、大学院生など複数領域の専門家が互いへの理解を深め、専門領域の中だけでは気づかない視点や得られない価値観を共有できるコミュニティ
  • 詳細はまだ決まっていませんが、分野を超えて人が集い繋がれる(Bridge & Commons)、Inter Disciplinary(学際的)な場所にしたいです

現場復帰?

あと、競技スポーツの現場にもまた関われるといいな、とも考え始めています。
実はJISSを退職する時には、それまで長く関わっていた競技スポーツやS&C指導の現場に立ち続ける意義や情熱を失っていた部分があり、とにかく一旦離れたい、という状態でもありました(この辺りについてはまたあらためてお話しできればと思います)。

現場を間接的にサポートするような今の活動を始めてから、やはり自分もまだ現場のお役に立てるんじゃないか、求めてくださる現場があればまた戻ってみたい、という気持ちが戻ってきた感があります。

ただ、これまでと同じように「S&Cコーチ」として働きたいとは思っていなくて、できることなら現場にスポーツ科学(”Sports Science”)を活かすためのもう少し包括的な立場として関われたらいいなと思っています。

ただこればっかりは相手ありきの話なのでまだどうなっていくかわかりませんが、ひょっとしたら数ヶ月後にどこかの現場に立ってるかも知れません。

まとめ

やっぱり長くなってしまいました。
最後までお読みいただいた皆さん、ありがとうございました。

今年はこれまでとは全く違う難しさや辛さがありましたが、そのおかげで現場に立ち続けていたら絶対に辿り着けなかっただろうなと思う境地に立てている気がします。その点ではとても意味のある1年だったと思っています。

今年も多くの方々にご支援いただきました。関わってくださった皆さまありがとうございました。
来年も「より自分らしく」活動を続けていきます。

では皆さん、良い年末年始をお過ごしください。